2014年春夏トレンド分析☆（長文です｡)
今日は真面目に、ファッショントレンドについて。
佐藤です。
今年の春夏には多くのトレンドキーワードがありますね。
スポーツ、トライバル、プリーツ、アート、ボタニカル、クロップドなどなど。。。
それ以外に、ホワイトファッションも流行の一つですが、
なぜ今ホワイトファッションなのか？？考えていきます。
そもそも、【白】にはどんなイメージがあるでしょうか？？
白・・・善、純潔、清廉、天使、ウェディングドレスなど、
反対に【黒】には、
黒・・・死、恐怖、悪、災禍、暗黒時代など
また、造語かもしれませんが、黒歴史と白歴史という言葉もあります。
黒歴史は、忘れ去りたい過去の過ちや失敗が続いた時代。
白歴史は反対に、良かったいい思い出。
（黒が悪いという話ではないので、ここでは悪しからず）
白というキーワードには、
色のイメージの他に、
価値のイメージとして、前向き、ポジティブ、明るい､希望などという意味を持つと思います。
世の中は今、
経済的には世界的に不況を迎え、
環境問題も多々抱え、
多くの人が明日への不安を持っています。
こんな時代だからこそ、
ファッションから、もっと未来へ向けての希望やポジティブな気持ちを発信したい。
そんな強いメッセージが、ファッショントレンドの｢ホワイトファッション｣の裏に秘められているのではないかと、感じました。
また、昨年までの流れとしてあった、
リラックス、脱力感、着心地、エコというムードも一新され、
ファッションから、強さや権力、意思を強く感じます。
「待ち」の姿勢から「攻め」の姿勢へシフトチェンジ。
待っていても何も変わらないここ数年でしたからね。
そういった「白」の持つ前向きでポジティブなイメージが、
世の中をいい方向に変えたい。
という事で、ホワイトファッションが今、
注目されているのではないでしょうか？！
トレンドは自然偶発的に生まれるものではなく、
意図計画的に生まれているものです。
今回のような、ホワイトファッションの「仕掛け」は過去にもありました。
それは2003年の春夏コレクション。
コレクションは大体半年前に発表されます。
2001年9月→2002年春夏トレンド発表
しかしこの時、9.11のテロがありました。
それは当然ファッション業界にも影響を及ぼし、
2002年のコレクションは、一気に「黒」をベースとし、
喪に服すようなコレクションだったように覚えています。
そこで発表された2002年9月に発表された2003年の春夏コレクション。
ここで、ホワイトファッションを皮切りに明るい、優しい、元気でポジティブなイメージのトレンドが生まれました。
どうですか？？
ファッションはただの「オシャレ」ではなく、
「メッセージ」だと思いませんか？？
今年の「白」は、
スポーツ、エレガンス、ロマンティックを演出しています。
特に注目は、白+ネイビーorゴールド！！のコーディネート。
もともと、白のファッションは、高貴な富豪しか着れませんでした。
身分の低い労働者は、汗水たらして働かなければいけない状況で、
汚れやすい白をファッションにするという余裕がなかったのです。
その本来白の持っている高貴なイメージと、
品格のあるネイビー（ノーブルな青）や、
ブルジョアなイメージのゴールドを合わせることで、
格や威厳、高級感のあるコーディネートが、おすすめ！
「白」の持つ「イメージ」で世の中を明るく、元気に、ポジティブに変えたい。
だから今なんだと思います。
すべては僕の主観的考察ですが、
長文ご高覧有難うございました！！！